会社再生初期では、キャッシュフローがマイナスにならないよう、資金繰りを考え、調整する必要があります。同時に、キャッシュを生み出す力(チカラ)を向上、改善させる手立てを考え、実行していきます。
会社は赤字でもキャッシュ(現預金)があれば潰れません。逆にキャッシュがなくなれば黒字でも倒産します。ついては事業再生初期、倒産回避の局面では、キャッシュフロー(現金収支)の改善がイの一番に解決しなければならない課題となります。
入金と出金の額とタイミングを把握し、入金については増やす、出金については減らす方法を考えます。いかなる方法をとるかは、そのリスクや実現可能性などを鑑み、注意して検討します。
とはいえ、キャッシュ不足の原因を無視することはできません。収益性の改善なくして根本的な解決なし、事業再生なし、です。
(1)再生の意味と進め方
(2)再生成功のキーワード
(3)再生手法策定の考え方
(5)収益力改善への考え方
(6)早期発見、早期治療