光レーザ・液晶有機EL・センサ技術展等訪問記

年の瀬に向けスケジュールも埋まりがちではありますが、12月の第一週、幕張メッセで行われたPhotonix、高機能素材Week、ファインテック ジャパンの3展示会に伺ってきました。

 

Photonixは、光・レーザー技術展でございまして、レーザー加工やレンズ関係、光計測・分析機器の展示がされています。

 

高機能素材Weekは、

・高機能フィルム展

・高機能プラスチック展

・高機能セラミックス展

・高機能塗料展

・高機能金属展

・接着接合EXPO

と素材系各分野の展示がなされています。

やたら高機能~とついてちょっとしつこい感じです。

 

ファインテック ジャパンは、液晶・有機EL・センサ技術展ということで、ディスプレイ系の製造装置や材料が展示されていました。

 

全体でメッセの展示ホール1~8をすべて使う非常に大きな展示会でした。

すべて見て回るには半日は絶対必要な規模感です。細かく話を聞いて回ったら一日では見きれないでしょうね。来場者も多く、活気がありました。

蛇足ですが、同じ週にビッグサイトで催されていたエコプロ2019が子供向け社会科見学ライクな展示会で大人はちょっと?な内容だったのと比べ、ビジネスベースの充実した展示がなされていたかと思います。

 

そんな大規模展示での私のお目当ては光・レーザー技術展、Photonixと高機能金属。金属加工の顧問先さんがいらっしゃるので、注目しないわけにはいきません。

さて、早速Photonixから見ていきます。

1ホール出入り口から展示エリアに入ると、レンズ、光学関連の展示ブースが左手に並んでいます。

なぜレンズ?光学?というところですが、レーザーはミラーを増幅装置として使いますし、虫眼鏡を使って太陽の光で紙を燃やすのと同じ原理でもあるので、レンズ光学系の展示もされている、ということになります。

ちなみに、レーザーの用途としては、加工・溶接・測定の3つがあるようです。

 

右手から奥に向かってはレーザー加工系の展示がされています。

各社訴求している内容は大概似通っていて、

・高速(超短パルス)

・ハイパワー

この2点です。

また、ピコ秒レーザーである、ということも多くアピールされていました。ちなみに 1ピコ秒(1ps)は1兆分の1秒となります。

 

短パルスのなにが良いかというと、熱拡散が起こる前に照射領域が瞬間的に蒸発(結合を破壊)するため、従来のパルスレーザーに比べ加工部周辺への熱影響が非常に少ない加工が可能となる、ということのようです。

要は微細加工ができるわけですね。あと、セラミックスやガラスへの加工もできるそうです。

 

また、ファイバーレーザーであることも訴求されていました。ファイバーレーザーとは、光ファイバーを使ったレーザーですね。

レーザー光源に最も多く使われているのがCO2(炭酸ガス)レーザーだそうで、ファイバーレーザーはCO2レーザーの100倍のレーザー強度があるとのこと。ハイパワー、という面ではファイバーレーザーに分があるようです。なお、金属やプラスチックのマーキングに適しているのはファイバーレーザーとのこと。

ハイパワー半導体レーザー(レーザーダイオード:LD)を展示されていたLazerLine社のブースは人気を博していました。半導体レーザーは他のレーザーと比べ小型で消費電力が少ないなどの特徴があるようです。

また、マツモト機械のレーザー焼き入れの説明にも人だかりができていました。

 

興味深かったのが、各社加工対象物として銅を押し出していたことです。

どうも電気自動車で銅がたくさん使われているらしく、銅加工の需要が多くなる目算での展示だったようです。

電気自動車における「銅」の使い方を調べて何か新しいビジネスをつかんでみたいですね。

 

さて、レーザーについてはこのくらいにしまして、レーザー以外の展示も見ていきましょう。

 

レーザー展の隣では接着接合EXPOが行われていました。

加工と材料、大きく2つの展示に分けられますが、加工については中小企業、材料については大手企業の出展となっています。

加工の方法としては、レーザーや超音波が訴求されてましたでしょうか。接着面の前処理として表面改質にプラズマを用いる加工方法も展示されていました。

接着強度の向上に伴い、溶接から接着へ、という流れがあるようです。作業時間は短縮するでしょうね。

 

高機能金属展では、特定の用途に特化した特殊な合金の展示が目立ちました。金属の種類としては、ステンレス、銅、アルミについての展示が多いです。熱への対処を狙った製品も目に付きました。思った以上に銅素材のアピールが多く、レーザー加工での訴求含め、銅加工ニーズは高いのでしょうね。

 

高機能塗料展については、好川産業ブースでの塗膜剥離機の展示、実演が人気を集めていました。たしかに、付いてる塗料を剥がすのは大変ですものね。他、コーティング材やセルロースファイバー入りの塗料などの展示がありました。セルロースファイバーは展示会各所で見かけますので、最近流行りのようです。

 

高機能セラミックス展では、ジルコニアとアルミナを訴求されている企業さんが多かった気がいたします。

アルミナはファインセラミックスでもっともよく使われている素材、ジルコニアは最も高い強度と靭性をもったセラミックスです。刃物などに使うことができます。

 

高機能プラスチック展では、小さいブースながらも片倉コープアグリ社が来場者の関心を集めていました。農業用の栽培土に代わるプラスチック製品の展示をされていました。他、蓄光製品も人気でした。暗いところで光るやつです。河川の水位メモリなどの用途があるようです。道路標識などにも使えそうですね。

 

高機能フィルム展は、展示エリアがかなり広く、たくさんの企業が出展されていました。展示内容としては、フィルムの成形機がメインで、検査装置などの展示も多く見られました。

どちらかというとフィルム屋さんへのアピールという感じで、フィルム自体の新しさとかそういった興味をそそるものはありませんでした。ただ、たくさんの機械屋さんが軒を連ねているわけですから、フィルム関連のビジネスはなかなか好調、ということなのかもしれません。

蛇足ですが、三菱ケミカルのブースは案内放送がずっと中国語でした。狙いは中国なんですねぇ。

 

最後にファインテックジャパン、液晶や有機EL、センサの展示エリアです。こちらは中国や台湾からの海外企業ブースが多くを占めておりました。日本企業の中では、アスカネットの空中ディスプレイの展示が目を引きました。まったくSFみたいな世界ですねぇ。用途としては、手が汚れているとか、衛生上タッチパネルに触れたくない、といったニーズにはマッチするかもしれません。(派手な装置の割には用途が地味ですが)

 

 

これですべての展示エリアを回ったことになります。

全体的に来場者も多く、活気のあった展示会でした。

ただ、大変広くて一気に見て回るのには一苦労。

2日に分けて見ればよいのでしょうが、なにぶん幕張ですからねぇ。。

事業者さんが見に行く場合は、この展示内容を見る!と決めてそこを重点的チェック、残りは体力と時間に相談、という見学の仕方がよいかもしれません。

 

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問題解決画像池田輝之

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