事業再生コンサルが注目した補助金等中小企業関連情報、今回は新事業進出補助金についてお伝えします。
最後の公募が始まっている事業再構築補助金、大きい補助額の補助金がこれで(ようやく)終わるんだなーと、コロナ禍も遠くになりにけりな気分にひたっていた今日この頃。また似たようなサイズ感の補助金が出るようです。
経産省のチラシ↓
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/shinjigyo_shinsyutsu.pdf
その名は中小企業新事業進出補助金。
新規事業への挑戦を目指す中小企業の設備投資を促進!!、だそうです。
さて、新しい巨額補助金、中小企業新事業進出補助金ですが気になるその金額は、従業員数により2500万円~最大9000万円(補助上限)となっています。また大きいですねぇ。
資料では昨年で消えた省力化投資補助事業を再編したもの(つまりはあまり使われなかった)とありますが、金額を見ると事業再構築補助金の代わりに見えますね、これは。なお、補助率は1/2です。
ちなみに、対象経費は建物・構築物、機械装置・システム構築、広告宣伝・販売促進費など事業再構築補助金やものづくり補助金と同様の内容となっています。
事業概要としては、「企業の成長・拡大を通した生産性向上や賃上げを促すために、中小企業当が行う、既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援」だそうです。目的的には生産性向上を図って賃上げにつなげていくため、ということなので、賃上げ要件は厳しくなるでしょうね。
で、気になる応募要件ですが、今回の事業再構築補助金改め(笑)新事業進出促進補助金はその目的とおり、やはり賃金上昇と収益性に振っているようです。
【基本要件(今のところ)】
1)企業の成長拡大に向けた新規事業
2)付加価値額の年平均成長率+4.0%以上
3)一人当たり給与支給総額の年平均成長率が地域最低賃金の5年間年平均成長率以上、または給与支給総額の年平均成長率+2.5%以上
4)事業所内最低賃金が地域最低賃金の+30円以上
5)次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等
こう賃上げ率が高いと(5年で12.5%UP)人件費割合が大きい飲食店などは使いにくいですね。逆に人件費割合が小さく、一人当たり売上を大きくできる製造業などは合ってる気がします。
詳細な条件などは公募要領が公開になってから、というところですが、公開はいつごろになるのでしょう。おそらく想像ですが、事業再構築補助金が3/26の締切なので、その前後くらいからの公開になるかな、と思っています。
以上、また出た巨額補助金、新事業進出補助金の話題でございました。
それでは、公募要領の公開を首を長くして待つことといたしましょう。
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