経営コンサルタントコラム 2013年6月6日号

過去10年の統計から見た中小製造業の状況

先日、「規模別製造工業生産指数<中小企業>平成25年4月速報」が公表されました。

これを見れば中小製造業の生産動向がわかるわけですね。

 

さて早速ですが、平成17年を100とした場合の4月の指数は、

 

生産が89.5(前年同月比▲2.3)

出荷が88.5(同▲1.6)

在庫が98.5(同0.4)

 

在庫だけ増えてます。。

 

規模別製造工業生産指数

 

アベノミクスで株高にはなりましたが、中小の工場まではまだまだ下りてきてないよね、という現状。むしろ下がってますね。

 

この数字がプラスに動いてくるようになれば、景気回復し始めたな、という感じもしてくるでしょうね。統計が発表になる前に現場の肌感の方が速くて正確だったりしますが。

 

せっかくですので、過去10年の工業指数を調べてみました。製造業といっても千差万別。どの分野が良くて、ダメなのか、傾向を探ってみようと思います。

 

で、統計データをまとめたものがこちらのグラフ。

代表として、製造業全体、一般機械工業、電気機械工業、情報通信機械工業の4つをあげてみました。

 

中小規模工業生産指数

 

こちらのグラフは前年同月比の推移を見ているので、マイナスに振れたら同じだけプラスに振れないとペースは維持できないことになります。

 

2004年から2008年途中迄は同じ振れ幅で推移してますよね。

変化が激しくなるのは2008年以降。

 

そうです。

 

リーマン・ショックの年です。

 

ここから振れ幅が激しくなります。

 

情報通信機械工業に至ってはリーマン直前に大きな伸びを示していたのが一転、がつんとマイナスの局面に入り、前年割れ状態から抜け出せなくなります。

 

反面、電気機械工業はリーマンショックの影響は受けたものの、順調に回復し、多少前年割れの時期もあるにせよ、全体としては大きく成長しています。

 

製造業全体としてはリーマンショックを受け、マイナスに振れたものの持ち直し、以降じりじりとマイナス成長の感じで推移しています。

一般機械工業の分野が製造業全体の流れと近い推移を示してますね。

 

中小製造業は厳しい、といわれます。

現場を見ているとたしかに厳しい。

 

しかし、同じ中小製造業でも成長している分野があるんです。

 

ニオイ(情報)を嗅ぎ付け、新規開発や営業開拓してますか?

 

池田

 

 

 

 

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