今日の新聞やニュースでも報じられていましたが、2025年の倒産数が2年連続1万件超えで、前年度比では+3.5%となったそうです。
帝国データバンクによれば、2025年度の倒産件数は10,425件、負債総額は1兆5,537億8,100万円とのこと。負債総額は前年から31%減少したものの数は変わらず、つまり、小さい規模の倒産が増加したといえます。
実際、負債5千万円未満の倒産数は2000年度以降で最多だそうです。
件数でいうと6,475件で、前年からは5.8%の増加です。
帝国データバンクさんのデータを基に、2000年の倒産件数を100とした場合の推移をグラフ化するとこんな感じになります。
2000~2003年ITバブル崩壊、2008年~9はリーマンショックです。
リーマンの後には東日本大震災もありましたし、今見ると21世紀初頭は大荒れですね。
直近はそこまでではないですが、結構増えているように見えます。
過去25年の倒産件数平均が9,405件なので、2025年度との差異10.8%を多いと見るかそれほどでもないと見るかですかね。
ITバブル崩壊時くらいには増えてますのでなかなかの数字感なのですが、個人的には数字感ほど悪くも感じていない、といった印象です。
業種別で見てみると、その他業種を除くと小売業の増加率(前年度比)が一番高く出ています。
並べてみると以下
増加率 業種(件数)
+17.1% その他(411)
+5.9% 小売業(2,233)
+5.6% 建設業(2,041)
+4.4% 不動産業(309)
+2.8% 卸売業(1,138)
+1.5% サービス業(2,677)
-0.2% 運輸・通信業(457)
-1.7% 製造業(1,159)
その他の倒産増加度がすごいことになっていますが、中分類的には
農林漁業 +15.1%(411)
鉱業 +500.0%(6)
金融保険 -4.7%(41)
その他 +20.4%(242)
といった内容です。
その他のその他の中身が興味深いですが、これ以上のデータは公開されていないようで残念。
とはいえ、第一次産業系の景況が悪い様子が垣間見えます。
驚きのもう一点でいうと、運輸・通信と製造は倒産数が減少しているんですね。
とはいえ決して調子が良い業種ともいえず、それぞれもうある程度淘汰されているなかでの数値のような気もします。
不動産業の倒産が増えているのも意外でした。
倒産要因については、販売不振が81.3%と段違いのトップ。
売掛回収難、業界不振など合わせた不況型で82.5%となっています。
それ以外の項目でいうと放漫経営や投資の失敗、経営者の病気や死亡、その他もろもろといったところがありますが、経営者の病気死亡は過去最多の350件。
構成割合でいえば2番目です。
ちょっと悲しい理由ではありますが生き物ですからね、いつかは死にます。
その準備を怠るというのは放漫以外の何物でもないのですが、見て見ぬふりをする気持ちもわからないではありません(人間だもの)
さはさりながら、残される方々の大変さも鑑みた準備はしておかないとかわいそうですよね。
私も何件か手伝っていますが、なかなかのものですよ。
ぜひ経営者の皆さんには自分の次の代にどうしてもらうか、どう繋いでいくかを考えておいてもらいたいです。
自分のご子息だけでない選択も最近ではしやすくなりましたからね(M&Aとか)
元気なうちにしっかり検討しておきましょう。