代表インタビュー

具体的な業務内容は?

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問)池田ビジネスコンサルティングさんは中小企業の再生を中心に経営コンサルタントをされている、ということですが、具体的にどのような業務をされているのですか? 

 

池)はい、仰る通り、中小企業の再生をメインにコンサルティング業務を行っております。

簡単に申しますと、経営危機の状況に陥った中小企業を生き残らせる、その方法をお伝えし、お手伝いしている、そのような業務です。

 

問)しかし、そんな簡単に生き残らせることなどできるのでしょうか?

池)そうですね、それぞれの会社さんの状況によります。痛みを伴う改革が必要な場合もありますし、比較的軽症で、大掛かりな手術をせずとも生き残りを図れる企業もあります。

 

問)その違いはどこにあるのでしょうか?

 

池) 端的に言うと利益と負債のバランスですね。利益が出ていれば比較的に再生は容易だと言えるでしょう。ただ、利益額と比較し負債があまりにも大きいようです と、生き残りの方策を練るには少々頭を捻らねばならないかもしれません。しかし、利益が出ていて負債が軽いような企業は所謂健全な会社さんなので、そもそ も相談にいらっしゃいませんが。

 

問)なるほど。ではどのくらいのバランスなら良い、ということなのでしょうか?

 

池)一概にこれっ、というものはないのですが、売上の半分程度の負債額でしたら標準的といったところでしょうか。それを超えて売上と同額レベルまで負債が大きくなると、また売上が減少して結果的に負債額の割合が大きくなると問題です。

 

問)それはなぜでしょう?

 

池) 負債と売上が同額でしたら、その負債を10年で完済するためには税引き後の純利益が売上の10%程度なければならないことになります。これは難しい。なに せ中小企業の平均値が1.5%前後ですから。20年で完済するとしても5%はないといけない。売上高に比べ債務が過大ですね。

 

問)なるほど、少々むずかしい話ですね。そこから先は実際に相談いただいて伺ってもらうこととして、そもそもなぜコンサルタントになろうと思われたのですか?

 

事業再生コンサルタントになった理由、経緯

登頂イメージ

池)自分の持っている知識や経験を最大限、効果的に活用できる仕事は何か、という点から経営コンサルタントの道に進みました。

 

問)プロフィールを見ると、積水化学さんから始まって、法律事務所に会計事務所、コンサル会社に投資会社で独立ですか。順風満帆なキャリアですよね。

 

池) いえいえ、実際は山あり谷あり逆風だらけの人生です(笑)税理士になろうかと会社を辞めて受験したものの不合格、仕方がないので法律事務所に入って働い て、その後会計事務所系コンサル会社に入ったはいいが士業への憧れが捨てきれず司法試験を受けて失敗、司法書士試験に鞍替えし失敗、とまあ散々な結果でし て。働きながらの受験でしたが。30歳を過ぎて試験を諦めたとき、自分に何ができるのかと思うと意外といろいろな知識や経験が身に付いていたことに気付い たんです。結果的にですが。

 

問)営業をやられ、数字も勉強されて法律にも触れられた。

 

池)ええ。これはコンサルタントとか投資銀行とかそっちのキャリアでこれから生きていけるんじゃないかと。当時、投資銀行さんやコンサルさんが目立って活躍されてましたしね。

 

問)なるほど。

 

池)言うなれば自分の再生ですよ。

 

問)(笑)。それで、どちらに進まれたのですか?

 

池)両方の業界よりお誘いいただいたのですが、コンサルタント会社を選びました。規模からすると月とスッポンくらいの違いはありましたが。(笑)

 

問)なぜ“スッポン”のコンサルタント会社に?

 

池)そのコンサルタント会社は中小企業再生専門のコンサルタント会社だったのです。実家が小規模の建設業を営んでいたこともあり、中小企業の経営には興味があったんですよね。

 

問)なるほど。 

 

池)それと、もともと大きな企業から社会人をスタートして、いまさらまた大きな会社に入る事もないだろうと。自分のチカラを付けるためには、一から十まで自分でやるような小さなところで経験を積んだ方が良いだろう、そのような考えでした。

 

問)ご実家の建設会社をお継ぎになろうとは思わなかったのですか? 

 

池)自分からは決して言うまい、と頑なに決めていたんです。なのでもし父親からこっち来い、と言われていれば、状況は違っていたかもしれませんね(笑)。

 

知ることが大事。やればできる。

アイデアイメージ

問)そうだったんですね。それでコンサルタントの世界に足を踏み入れられたと。

 

池)ええ。実際いままで勉強・経験してきたことが大いに役に立ちました。この仕事は自分に向いてる、役立てるぞ、と思いました。経営者とのヒアリングから財務や不動産の調査、再生スキームの策定やM&A、なんでもやりました。数は相当やりましたね。たくさんの方との出会いもありました。

 

問)でもコンサルタント会社は辞められたのですよね。

 

池)はい。いろいろとやんごとない事情がありまして(苦笑)、会社自体を一旦閉じることになったんです。それで社員全員会社を卒業したと。そんな体なんです。

 

問)なるほど。そこから投資会社ですか、取締役になられてから独立と。

 

池) ええ。コンサル会社時代にお付き合いのあった投資会社さんからお誘いをいただけまして、お世話になることになりました。当時、自分の会社自体は設立して あったので、そのまま独立しようかと思っていたのですが、お金の出し手側の仕事をしてからでも遅くないだろうと思いまして。いろいろと面白い仕事をさせて もらいました。

 

問)話は戻りますが、ご実家はどうされてるのでしょう?

 

池)このご時世ですので、ご多分に漏れず再生中です。ウン億円の債務を背負ってますので、私は普通に相続できませんね。状況によっては実家も失うかもしれません。

 

問)それは一大事ですよね。 

 

池)そうですね、サラリーマンのお家ではこういうことはないでしょうね。仕方ないのですよ、良いときもあれば悪いときもある。幸運にも今の私には再生の知識と経験がありますので、狼狽えずに済む。もし知らなかったらと思うとコワイです。

 

問)そうですよね。 

 

池)やはり、知らないのと知っているのでは見えてくる世界が違います。できれば多くの経営者の方に“知って”いただいて、倒産する必要のない倒産を防いでもらいたいと願っています。いろいろなやり方が世の中にはあるんだよ、やればできるんだよ、ということを知って欲しい。

 

問)そうですね、まずは知る事からですね。

 

池)ええ。

 

問)ありがとうございました。

 

池)こちらこそ。

 

 

 

※このページはインタビュー形式により代表のプロフィール詳細をより分かり易く皆様にご紹介するものです。 

 

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問題解決画像池田輝之

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