先ごろ、IT導入補助金7次分、ものづくり補助金21次分の採択結果が相次いで発表されました。なお、採択日は前者が1月20日、後者が1月23日となっています。
まず、IT導入補助金ですが、こちらは通常枠7次締切、セキュリティ対策推進枠7次締切、インボイス枠(インボイス対応類型7次締切、インボイス枠(電子取引類型)7次締切の分となります。
昨年の12月2日締切分ですが、応募者は全体で8,676者で、うち晴れて採択となったのは3,780者でした。採択率は43.6%です。
各枠個別で見てみますと、
【申請数及び交付決定数】
通常枠
申請数:2,456件、交付決定数:930件(採択率37.9%)
インボイス枠(インボイス対応類型)
申請数:6,143件、交付決定数:2,808件(採択率45.7%)
インボイス枠(電子取引類型)
申請数:0件、交付決定数:0件(-)
セキュリティ対策推進枠
申請数:77件、交付決定数:42件(採択率54.5%)
となっています。
採択率については、セキュリティ対策推進枠以外は前回と同様の数値となっています。
セキュリティ対策推進枠も採択数、というところで見るとほぼ同じ45前後で推移しています。
ついてはこれまでの流れと変わらない採択の方向性といえますね。
とはいえ昔は9割近く通っていたことを考えるとだいぶ厳しくなりました。
IT導入補助金の内容についてはIT導入補助金事務局HPよりご確認ください。
→ https://it-shien.smrj.go.jp/
次に、ものづくり補助金の21次(昨年の10月24日締切分)です。
21次は高付加価値枠とグローバル枠、2枠の募集になります。
気になる採択数ですが、こちら全体申請数は1,872、対する採択数は638、ということで採択率は34.1%の狭き門となりました。
とはいえ、令和7年度に入ってからの採択率が35%前後だとすると、妥当なところでしょう。ただ、それ以前が50%、60%の採択率だったことを鑑みると隔世の感があります。
ちなみに追加関税措置影響事業者への優先採択(審査上の加点)が199もあってのこの数ですので、優先されなかった申請者にはかなりハードルの高い回だったかもしれません。
製品・サービス
総計 高付加価値化枠 グローバル枠
申請者数 1,872 1,767 105
採択者数 638 615 23
低採択率は政策的な意味合いかと思いますが、申請者自体も前回から大きく減少しています。
ものづくり補助金が一定の役割を終えたのか、それとも賃上げ要件の厳しさに会社さんが二の足を踏んでいるかわかりませんが、中小製造業の皆さんが新たな設備投資に前向きでない傾向が見えますね。
人手不足は困った問題だけど、省力化等生産性向上のための設備投資には消極的、というところでしょう。
ある意味経済情勢をにらんだバランス感なのかもしれません。
スタグフレーション的な香りも敏感に感じ取っての結果であるとすれば、不況入りもすぐそこ、という前提で物事を検討しておかないとですね。