2月6日、ものづくり補助金の第23次公募が開始されました。申請自体は4月3日からとなります。なお、締め切りは5月8日です。(採択結果は8月上旬予定)
毎度お馴染み「もの補助」ですが、どういったものへ補助する施策なのか、今一度おさらいしておきましょう。
その目的は、
『中小企業者等が今後複数年にわたる相次ぐ制度変更に対応するため、生産性向上に資する、革新的な新製品・新サービス開発や海外需要開拓を行う事業のために必要な設備投資等に要する経費の一部を補助する事業を行うことで、中小企業者等の生産性向上を促進し経済活性化を実現すること』
です。
一文が長いですね。とても端的に言うと、
「これまでにないようなモノやサービス、海外展開を仕掛けて儲けようという事業者に補助金出します(その節は賃金上げてね)」
というものです。
なかなか懐が広い補助金ですから、活用しやすいのが特徴でもありますね。
この使い勝手良い"もの補助"、今回23次は、製品・サービス高付加価値枠とグローバル枠の2枠での募集です。
補助金額ですが、前者は以下様、従業員規模で濃淡高低付けられています。
従業員規模と補助上限額
1~5人 750万円
6~20人 1,000万円
21~50人 1,500万円
51人以上 2,500万円
補助率は、
中小企業1/2、小規模企業・小規模事業者及び再生事業者2/3
です。
大幅な賃上げ(年平均6%UP&最低賃金50円UP)に取り組む場合は、補助上限額の上乗せ(100~1,000万円)があります。また、最低賃金の引き上げに取り組む場合は、補助率が2/3に引き上げられます。
後者は従業員規模の区切りなく、一律3千万円です(補助率は同じ)
ちなみにグローバル枠は海外進出だけでなく、インバウンド対応も含まれるので意外と穴場です。
ものづくり補助金の申請には要件が主に3つ、付加価値の増加(年平均3%)、賃金の増加(年平均3.5%)、最低賃金の増加(30円UP)があります。
プラス、従業員が21名以上ですと仕事子育て両立支援計画を策定公表する必要があります。
賃上げは社全体に表明しないといけないので、申請だけちょろっと適当に出しちゃえ的な考えは通用しませんのでご注意を。
グローバル枠については、上記基本要件に加えるかたちで、①海外直接投資②輸出③インバウンド対応④海外企業共同事業、いずれかである必要があります。
また、事業の実現可能性調査がマスト、海外事業専門人材もいなければなりません。
なかなか大変そうですね。
さて、申請からいざ審査というところで、採択にあたり何が重視されるのか、を確認しておきましょう。
こまごましたところは公募要領を読んでいただくこととして、大きい括りでいうと、
①事業の適格性
②経営力
③事業性
④実現可能性
⑤政策面
⑥事業計画の妥当性
の6つです。この6項目をびしっと納得させられるような書面を作れば通ります。
えるぼし認定、くるみん認定、DX認定などなど加点項目も付けられれば更に良しです。
今時分はお国が賃上げ推しなので、ここをしっかり目に計画できれば通りやすいでしょうね。
ものづくり補助金は歴史もあるので、一度出されたことがある皆さんも多いでしょう。ある程度採択にあたっての知見もお持ちかと思います。
通ったら通ったで報告書出したりなんだりと面倒なものではありますが、1千万2千万もらえるんですからね、まるまる利益なんですから、営業利益10%の会社なら1億分の売上です。1億の仕事と思えば多少の面倒は目をつぶれるかなとも思います。
使いやすい補助金ですが、賃金UPが要件なので使いにくい業態(労働集約的な事業)もあるかと思います。その点ご注意いただきまして、新規の製品やサービス、インバウンド対応などを考えている方は「もの補助」活用検討されてみてはいかがでしょうか?